Jackery 2000 New実測レビュー!家電動作と欠点

portable-power-station-guide

※本記事にはアフィリエイト広告およびプロモーションが含まれています。専門測定器による実測データに基づき、公平・客観的な検証を行っています。

  1. 【結論】実測検証から導いた総合評価とスペック総括
  2. 1. 導入:スペック表の数値に潜む「突入電流の罠」と本検証の目的
  3. 2. 定格2,200W・瞬間最大4,400Wサージ耐量の工学的メカニズム
    1. 始動サージとBMS(バッテリーマネジメントシステム)の挙動
  4. 3. 【実測検証】電子レンジ・卓上IH・大型冷蔵庫・出力波形テスト
    1. 実験①:家庭用電子レンジ(600W温めモード)
    2. 実験②:卓上IH調理器(強火1,400W連続運転)
    3. 実験③:家庭用大型冷蔵庫(500Lクラス・24時間防衛)
    4. 実験④:オシロスコープ波形品位測定(純正弦波 THD 2.1%)
  5. 4. 実測で判明した人間工学設計:約17.9kgとフラット構造の積載革命
    1. 同容量帯で突出した「約17.9kg」の重量マージン
    2. デッドスペースを根絶する「完全格納式フラットハンドル」
  6. 5. 完全自宅避難(72時間防衛)シミュレーションとソーラー自給循環
  7. 6. 2,000Wh帯主要3強徹底比較(Jackery vs EcoFlow vs BLUETTI)
    1. ニーズ別の選び方
  8. 7. 実際に使い倒して判明した「3つのデメリットと具体的対策」
    1. ① 17.9kgは軽量だが、長距離の徒歩移動には不向き
    2. ② AC急速充電時の排熱スペース確保が必須
    3. ③ 200V専用機器は稼働不可
  9. 8. リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を10年劣化させない科学的運用プロトコル
  10. 9. よくある質問(FAQ)
  11. 10. まとめ:非常時に後悔しないための電源選び
      1. 参考文献・公的データ出典

【結論】実測検証から導いた総合評価とスペック総括

  • 総合判定:SSランク(2,000Wh帯における「高出力駆動×可搬性」の最高峰)
  • 実効容量:約1,735.7Wh(公称容量2,042Wh × 放電実効変換効率85.0%)
  • 家電完全動作:電子レンジ(実消費1,340W)、卓上IH調理器(強火1,400W)、大型冷蔵庫(起動サージ1,680W)、ドライヤー(強温風1,200W)の家庭内4大高出力家電が電圧降下ゼロで安定稼働。
  • サージ耐量実測:瞬間最大4,400Wインバーターにより、突入電流の激しい誘導負荷・パルス負荷を一発始動。BMS(バッテリー管理システム)の誤遮断(トリップ)ゼロ。
  • 独自のアドバンテージ:2,000Wh超のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載機として業界最軽量クラスの「約17.9kg」を実現。天面フラット&可倒式ハンドルにより車載積載効率を最大化。
  • 購入前の重要注意点:100V専用(200V業務用設備は非対応)。AC1,500W急速充電時は側面・背面に最低10cmの吸排気クリアランスが必須。

【国内正規品・公式直営】Jackery 2000 Newの流通状況と保証適用ステータス

大容量リン酸鉄リチウム蓄電池は、PSE技術基準適合およびアフターサポートの担保が不可欠です。非公認リセラーや二次流通品を経由した場合、メーカー最長5年保証や使用後の公式無料リサイクル回収サービスが受けられないリスクがあります。安全な運用と適正価格での導入のため、メーカー正規認証を受けているJackery公式オンラインストアにて、最新の在庫状況・公式クーポンの発行有無をご確認ください。

1. 導入:スペック表の数値に潜む「突入電流の罠」と本検証の目的

「大容量ポータブル電源を買ったのに、停電時に電子レンジや冷蔵庫を繋いだら一瞬で電源が落ちた」

こうしたトラブルの原因の多くは、バッテリー容量(Wh)の不足ではなく、起動時に瞬間的に発生する「突入電流(始動サージ)」を受け止めきれず、保護回路が作動することにあります。

カタログに書かれた「定格出力」だけを見て製品を選んでも、実際の現場では役に立たないケースが少なくありません。とりわけ災害時や車中泊において、高出力家電が確実に動くかどうかは死活問題です。

そこで当検証ラボでは、電気工学に基づいた測定環境を構築し、オシロスコープや高精度デジタルパワーメーターを用いて『Jackery ポータブル電源 2000 New』を徹底検証しました。机上の計算値ではなく、実験室および実環境で採取した生の実測データのみを公開します。

2. 定格2,200W・瞬間最大4,400Wサージ耐量の工学的メカニズム

ポータブル電源を正しく評価する上で不可欠なのが、「消費電力(W)」と「バッテリー電力量(Wh)」の区別、そしてインバーター変換ロスの把握です。

本機の公称容量は2,042Wh。一般的なインバーター変換効率(約85%)を適用すると、外部機器へ実際に供給できる電力量は以下の通りとなります。

実効電力量 = 2,042 Wh × 0.85 = 1,735.7 Wh

💡 電気の基礎理論・容量計算の全体像を復習したい方へ

「消費電力(W)と蓄電容量(Wh)の根本的な違い」や「実効変換効率0.85の計算根拠」、リン酸鉄リチウムイオン電池の結晶構造的な安全性については、当ラボの総合親記事である【完全ガイド】ポータブル電源の選び方!容量計算とお勧めにて、電気工学の観点から体系的に解説しています。

始動サージとBMS(バッテリーマネジメントシステム)の挙動

Jackery 2000 New BMS保護回路検証

モーターやコンプレッサーを搭載した家電(冷蔵庫、電子レンジ、ポンプ等)は、静止状態から回転子(ローター)を始動させる最初の数十ミリ秒間に、定格の2〜5倍に達する強大な電流を消費します(IEEE Std 519)。

許容サージ容量の低いポータブル電源では、BMSがこの瞬間的な大電流を「ショート事故」と判定し、瞬時に出力を遮断(トリップ)します。

⚡ 定格以内なのに電源が落ちる「突入サージの物理」を詳しく知る

「定格2000Wの電源に1000W前後のモーター機器を繋いでも落ちる理由」や、位相差起動・電圧降下の工学的メカニズムについては、解説記事【結論】なぜ定格2000Wのポータブル電源で1050Wの電動工具が動かないのか?にて実測オシロスコープ波形とともに解き明かしています。

これに対し、Jackery 2000 Newは【定格2,200W / 瞬間最大4,400W】の耐量を誇ります。高耐圧パワーMOSFETの余裕あるアバランシェ耐量設計と、正常な始動サージと異常短絡を的確に判別するBMS検知アルゴリズムにより、突入電流を安全に吸収・制御します。

3. 【実測検証】電子レンジ・卓上IH・大型冷蔵庫・出力波形テスト

測定機材として、高精度デジタルパワーメーター、オシロスコープ、FLIR赤外線サーモグラフィを配線し、実使用環境(室温24℃)にて負荷テストを実施しました。

[Jackery 2000 New] ──> [デジタルパワーメーター] ──> [オシロスコープ] ──> [検証家電]
                                (実消費W・サージ測定)         (電圧降下・THD解析)

Jackery 2000 New 実測測定風景

実験①:家庭用電子レンジ(600W温めモード)

定格出力の低い電源が停止しやすい代表例です。「600W温め」とは食品に照射されるマイクロ波の出力であり、コンセント側の実消費電力は1,200W〜1,400W近くに跳ね上がります。

  • 動作判定:完全動作(トリップなし)
  • 始動時ピークサージ:2,140W
  • 定常実消費電力:1,340W
  • AC出力電圧:101.2V(電圧降下なし)

スタートボタンを押した瞬間に「2,140W」の突入スパイクを記録しましたが、インバーターは安定して供給を継続。実効容量約1,735Whから換算すると、1,340Wの連続稼働で約77分間(5分間の温めなら約15回分)使用可能です。

🔬 電子レンジや高出力家電が突然落ちる原因を詳しく知りたい方へ

マグネトロン励磁時に発生する急峻な突入スパイク波形や、ポータブル電源側で求められる力率・電圧維持条件については、個別検証記事電子レンジが動かない?ポータブル電源で4大家電を動かす完全条件にて、オシロスコープの実測ログを交えて完全解説しています。

実験②:卓上IH調理器(強火1,400W連続運転)

IH調理器は高周波磁界のスイッチングにより激しいパルス負荷を発生させます。

  • 動作判定:15分間の連続湯沸かしを完走(サーマル停止ゼロ)
  • 実測消費電力:1,380W〜1,420W(パルス追従良好)
  • 排熱部ピーク温度:54.2℃(内部ヒートシンク正常冷却)

内部のデュアルファンが負荷に応じて滑らかに回転数を制御し、熱暴走による出力抑制(サーマル・ディレーティング)を起こすことなく1Lの水を数分で沸騰させました。

実験③:家庭用大型冷蔵庫(500Lクラス・24時間防衛)

災害停電時における食料維持の最重要項目です。

  • 動作判定:コンプレッサー始動サージをクリアし、24時間完全防護
  • コンプレッサー始動サージ:1,680W
  • 定常間欠消費電力:平均45W〜65W

庫内冷却後の定常消費電力は平均50W前後に落ち着きます。本機単体で約28〜34時間(1日半以上)にわたり保冷状態を維持できることが実証されました。

実験④:オシロスコープ波形品位測定(純正弦波 THD 2.1%)

オシロスコープを用いてAC出力波形の全高調波歪率(THD)を周波数解析しました。

  • 実測THD(全高調波歪率):2.1%
  • 参考基準:商用壁コンセント(実測約2.8%)、国際品質推奨基準(IEC 61000 / IEEE Std 519:5.0%以下)

家庭用コンセントよりも歪みの少ない極めて滑らかな正弦波を描いており、マイコン制御家電、精密PC、医療用CPAP機器なども安心して接続できます。

オシロスコープ波形測定画面 純正弦波THD2.1%

📈 疑似正弦波の危険性と周波数(50Hz/60Hz)の落とし穴

「矩形波・修正正弦波で家電を動かすとモーターが異常発熱する理由」や、東西日本の周波数境界線がインバーター回路に与える影響については、解説記事【50Hz/60Hz・純正弦波】ポータブル電源の周波数と波形の罠!東西の境界線と家電動作の完全検証にて、波形写真付きで比較解説しています。

📊 お手持ちの家電が何時間動くか一覧表で確認したい方へ

300Whの小型エントリー機から2,000Wh超のフラッグシップ機まで、主要30種類の家電製品(電気ケトル、ドライヤー、車載冷蔵庫、CPAP等)の実効稼働時間と消費電力の実測データは、ポータブル電源で動く家電一覧!容量別の実効判定表にて網羅的にご確認いただけます。

4. 実測で判明した人間工学設計:約17.9kgとフラット構造の積載革命

同容量帯で突出した「約17.9kg」の重量マージン

2,000Whクラスのリン酸鉄リチウム蓄電池は、セル重量と筐体剛性の兼ね合いから、市場平均重量が22kg〜28kg前後に達します。

製品タイプ 本体重量 運搬性・人間工学評価
Jackery 2000 New 約 17.9 kg 成人男性なら片手/両手搬送可、成人女性でも抱えて運搬可能
他社平均モデルA 約 22.0 kg 腰椎への負荷が増大、車載への積み下ろしに注意が必要
他社平均モデルB 約 28.3 kg 事実上の据え置きライン。階段昇降や頻繁な運搬は困難

日本人間工学会のガイドラインや労働安全基準に照らしても、約17.9kgという重量は「1人で安全に持ち上げて車載・移動ができる」限界マージン内に収まっています。

Jackery 2000 New 持ち運び重量検証

⚠ 時速40kmの急制動で18kgの物体は約360kgfの凶器に変わります

約17.9kgと軽量化されたとはいえ、車載時の急ブレーキや追突時には自重の約20倍に相当する強大な慣性衝撃力が発生します。ラゲッジルームでの跳躍・圧壊事故を物理的に防ぐJIS準拠ラチェットベルトの4点クロス緊縛法や室内での耐震配置基準は、解説記事ポータブル電源の車載・耐震固定法!急停止・震度7の凶器を防ぐをご参照ください。

デッドスペースを根絶する「完全格納式フラットハンドル」

従来のアーチ型固定ハンドルは上部にデッドスペースを生み、荷物の積載を著しく妨げていました。

  • スタッキング性能:天面ハンドルが完全にフラットに格納されるため、本機の上にコンテナやクーラーボックスを直接積載可能。
  • テーブル化:テント内や車中泊スペースで、スマホやLEDランタンを置くサブテーブルとして有効活用。

Jackery 2000 New 完全フラット天面構造

  • 静音性設計:低負荷給電時(100W以下)はファンが完全停止(0dB)。中負荷時でも約28dB(深夜の郊外レベル)を維持。

5. 完全自宅避難(72時間防衛)シミュレーションとソーラー自給循環

大規模災害時に公的救援が本格化するまでの目安とされる「発災後72時間(3日間)」を想定し、4人家族の消費電力量を試算しました。

家電製品・用途 稼働条件・回数 1日あたりの消費量 3日間の合計消費電力量
500L級大型冷蔵庫 保冷維持(平均50W間欠) 約 1,200 Wh 約 3,600 Wh
電子レンジ(温め) 実消費1,300W × 5分 × 3回 約 325 Wh 約 975 Wh
スマートフォン充電 4台 × 各1回/日(15Wh/台) 約 60 Wh 約 180 Wh
LED照明(2灯) 10W × 5時間/日 約 50 Wh 約 150 Wh
電気ケトル(湯沸かし) 1,200W × 2回/日 約 80 Wh 約 240 Wh
合計必要電力量 約 5,145 Wh

本機単体の実効容量(約1,735Wh)だけでは約3,400Wh不足します。このギャップを埋めるのが、最大600W入力を受け付けるソーラー充電機能です。

Jackery 2000 New ソーラー充電実測風景

別売の純正ソーラーパネル「SolarSaga 200W」を併用した場合、晴天時であれば日中(4〜5時間)で約600〜900Whを補充できます。

「昼間に太陽光で発電・蓄電し、夜間に冷蔵庫や照明へ給電する」サイクルを構築することで、3日間の避難生活はもちろん、1週間以上に及ぶ長期停電下でもエネルギー自給が可能になります。

🏠 戸建て・マンション・医療機器(CPAP)別の防災給電計画

家族構成や住居タイプごとの詳細な電力シミュレーション、CPAPなどの生命維持機器を停電下で確実に連続稼働させるためのバックアップ設計は、防災ポータブル電源の選び方!戸建て・マンション・CPAP対策にて体系的にまとめています。

☀️ 太陽光発電の実効回収率を極限まで高めたい方へ

「パネル公称200Wに対して現場実測で何ワット回収できるのか?」という実効効率や、季節ごとの最適入射角、部分影による発電低下を防ぐバイパスダイオードの挙動については、実機測定ログを公開しているポタ電×ソーラー自給自足術!現場実測で導く失敗ゼロの発電法にて工学的に詳解しています。

6. 2,000Wh帯主要3強徹底比較(Jackery vs EcoFlow vs BLUETTI)

同等容量帯で競合するトップモデルとの実測・仕様比較です。

2000Whクラス主要3強比較 Jackery EcoFlow BLUETTI

比較項目 Jackery 2000 New EcoFlow DELTA 3 Max BLUETTI AC200L
バッテリー容量 2,042 Wh 2,048 Wh 2,048 Wh
バッテリーセル リン酸鉄リチウム (LiFePO4) リン酸鉄リチウム (LiFePO4) リン酸鉄リチウム (LiFePO4)
定格AC出力 2,200 W 2,400 W 2,400 W
瞬間最大サージ 4,400 W 4,800 W 4,800 W
本体重量 約 17.9 kg(最軽量) 約 22.0 kg 約 28.3 kg
天面形状 完全フラット(可倒式) 左右固定ハンドル突起 左右固定ハンドル突起
波形歪率(THD) 実測 2.1% 実測 1.6% 実測 2.4%
中負荷動作音 約 28 dB 約 22.4 dB 約 33 dB
最速AC壁充電 最速 約 100 分 最速 約 80 分 最速 約 90 分
製品保証 最長 5 年間(国内サポート) 最長 5 年間 最長 5 年間

ニーズ別の選び方

  • Jackery 2000 Newを選ぶべき方:
    可搬性と車載性を最重視する方。2,000Whクラスで18kgを下回り、天面に荷物を平積みできるモデルは他にありません。キャンプ、車中泊、家庭用備蓄をフレキシブルに両立したい場合のベストバイです。
  • EcoFlow DELTA 3 Maxを選ぶべき方:
    PCの瞬断を防ぐ高速UPS(10ms未満)や超急速充電、大容量エクストラバッテリーの拡張性を重視する方。
    (※最大の競合となるDELTA 3 Maxとの実機直接対決データは、当ラボの個別比較レポートDELTA3MaxとJackery2000New実測比較およびDELTA 3 Max実測レビュー!静音性と真の実力検証にて、騒音値・拡張ケーブルの取り回しまで徹底検証しています)
  • BLUETTI AC200Lを選ぶべき方:
    据置設置を前提とし、重量よりも定格2,400W出力やヘビーデューティーな筐体を求める方。

⚖ 3大メーカーの設計思想・BMS保護ロジックを横断比較したい方へ

Jackeryの「定格厳守・高耐久設計」、EcoFlowの「X-Boost・超急速充電」、BLUETTIの「電力リフト・堅牢性」など、各メーカーの設計思想や故障率、アフターサポート体制の優劣は、ポータブル電源3大メーカー比較!失敗しない選び方を工学解説にて5つの軸から詳しく対比検証しています。

7. 実際に使い倒して判明した「3つのデメリットと具体的対策」

メリットだけでなく、導入前に必ず把握しておくべき留意点を整理します。

① 17.9kgは軽量だが、長距離の徒歩移動には不向き

同クラス比で圧倒的に軽量化されたとはいえ、18Lの水ポリタンクと同等の重量があります。

対策:片手持ちを避け、両手で抱え込むように持ち上げてください。持ち上げる際は腰を落とし、下腹部に密着させて脚力で立ち上がる「スクワットリフト」を意識すると腰椎への負荷を大幅に軽減できます。

🚗 車中泊・長距離避難時の急速チャージをどう確保するか?

車内で受電する場合、純正シガーソケット(12V/10A=約100W)では満充電までに約20時間以上を要します。移動中にオルタネーターの余力を活用し、500W〜800Wクラスで安全に急速回収する昇圧配線手順と熱対策プロトコルは、解説記事ポータブル電源の走行充電完全ガイド!シガーソケット限界突破術にまとめています。

② AC急速充電時の排熱スペース確保が必須

壁コンセントから最大1,500Wで充電する際、内部インバーターの冷却ファンの排熱が高まります。

対策:本体左右の吸排気口および背面スリットは、壁面や周囲の荷物から最低10cm以上の空間を確保してください。クローゼット等の密閉空間や布類を被せた状態での充電は、サーマルプロテクション(熱保護停止)の原因になります。

③ 200V専用機器は稼働不可

本機のAC出力は日本国内標準の「単相100V」です。

対策:業務用の200V大型エアコンや、システムキッチン埋め込み型200V IHヒーターには対応していません。家庭用の卓上100V IH調理器(最大1,400W)やポータブルクーラー、オイルヒーター等は問題なく稼働します。

8. リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を10年劣化させない科学的運用プロトコル

本機に採用されているリン酸鉄リチウムイオン電池は、約4,000サイクルの長寿命を誇ります。日常運用で劣化を最小限に抑えるための3大原則です。

  1. 長期保管残量は「50%〜80%」を維持する
    常時100%充電でのコンセント挿しっぱなしは電極界面の酸化劣化(カレンダー劣化)を促進し、0%放置はセルの過放電による永久損傷を招きます。保管時は60〜70%を維持するのが最適です。
  2. 15℃〜25℃の冷暗所で保管する(アレニウス則の適用)
    化学反応速度論に基づき、温度が10℃上昇すると電池内部の副反応劣化速度は約2倍になります。直射日光下や夏場の車内放置(50〜60℃超)は厳禁です。
  3. 0℃未満(氷点下)環境下での急速AC充電を行わない
    氷点下の充電は負極表面へのリチウム金属析出(デンドライト現象)を引き起こし、内部短絡リスクを高めます。冬場は本体を室温に慣らしてから通電してください。

🔥 夏の車内熱暴走と冬のデンドライト短絡を防ぐ安全対策

「真夏の密閉車内(60℃超)に放置した際のバッテリー内部挙動」や「氷点下充電で発生するリチウム電析ショートのメカニズム」については、安全検証記事ポータブル電源の発火を防ぐ!真夏車内と氷点下充電の安全対策にて、事故防止基準とともに解説しています。

📚 バッテリーの劣化メカニズムと突然死(0Wロック)の対処法

放電深度(DoD)制御によるサイクル寿命の延伸理論や、保管温度・SOCに応じたカレンダー劣化の数式モデルについては、技術解説記事であるポータブル電源の寿命を3倍延ばす!保管残量とDoD運用の科学にて工学データとともに詳解しています。

※長期間の放置によってBMSが過放電保護に入り、「ボタンを押しても画面が点灯しない」「充電器を接続しても入力0Wのまま給電を受け付けない」状態に陥った場合は、基板故障と判断する前に充電0Wのポータブル電源を復活!過放電ロック解除と故障判別に記載している段階的励起復旧プロトコルをお試しください。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. アプリ操作や遠隔モニタリングには対応していますか?

A. 対応しています。Wi-FiおよびBluetooth接続に対応した専用アプリ「Jackery App」により、スマートフォンからリアルタイムの入出力ワット数監視、充電モード切り替え(高速/静音)、AC/DC出力の個別オン・オフが可能です。

Q2. パススルー充電(充電しながら給電)はバッテリーに悪影響を与えませんか?

A. 影響は最小限に抑えられています。本機はEPS(Emergency Power Supply)機能を備えており、AC商用電源から給電中はバッテリーを経由せず接続家電へ直接バイパス給電を行うため、サイクル劣化を招きません。

※旧型機の「充放電同時強制型」と最新の「AC直接バイパス型」の決定的な回路構造の違いや、コンセント挿しっぱなし運用の安全検証は、専門記事ポータブル電源の寿命を守る!パススルー&急速充電の正解給電術にてオシロスコープ波形を交えて解説しています。

Q3. 保証期間の適用条件と将来的な処分・リサイクルはどうなっていますか?

A. 正規取扱店からの購入で最長5年保証が付帯し、不要時の公式無料回収にも対応しています。
標準3年保証に加えて公式サイトでのユーザー登録により最長5年間の長期保証が適用されます。また、ポータブル電源は自治体の一般ゴミ集積所(不燃・粗大ゴミ)や家電量販店のJBRC回収箱には出せませんが、Jackery正規流通品であればメーカー公式の無料回収リサイクル窓口を利用可能です。廃棄・下取り・買い替え時の全選択肢と適正な処分手順は、ポータブル電源の処分方法6選!無料回収と安全な捨て方まとめにて整理しています。

10. まとめ:非常時に後悔しないための電源選び

送電網が寸断される大規模災害時、電気が使えるかどうかは生活の質だけでなく、家族の健康と安全を左右します。

小型ポータブル電源では耐えられない高出力家電の突入サージを確実に吸収し、かつ非常時に持ち出せる重量(約17.9kg)に収めた『Jackery 2000 New』は、現在の2,000Wh市場において極めてバランスの取れた完成度を誇ります。

「停電しても普段通りの温かい食事が作れ、冷蔵庫の食材を守り、確実に明かりと通信を確保できる」という備えは、何ものにも代えがたい安心につながります。

Jackery 2000 New 公式オンラインストアの販売条件・リアルタイム在庫

実機検証の通り、本機は2,000Wh級トップクラスの軽量性(約17.9kg)と4大家電を完全駆動するインバーター性能を兼ね備えています。Jackery公式オンラインストアでは、公式サイト限定の特別セール、会員限定割引クーポン、分割手数料無料施策などが実施されています。正規長期5年保証と公式無償回収サポートの適用権利を確実に確保するため、購入検討の際は必ず直営ルートの即納在庫および適用価格をご確認ください。


Jackery公式オンラインストアで「Jackery 2000 New」の即納在庫・最新価格を見る

※Jackery公式直送・国内正規点検・最長5年製品保証・無償廃電池回収対象品

参考文献・公的データ出典

公的技術規格・安全基準
IEEE Std 519-2014: IEEE Recommended Practice and Requirements for Harmonic Control in Electric Power Systems
米国安全規格 UL 2743 (Standard for Portable Power Packs)
日本産業規格 JIS C 8714 / 国際規格 IEC 62133(ポータブル蓄電システムの安全基準)

学術論文・研究報告
Feng, X., et al.: “Thermal runaway mechanism of lithium-ion battery for electric vehicles: A review”, Energy Storage Materials, Vol. 10, pp. 246–267 (2018).
一般社団法人 電気学会:『電気工学ハンドブック』
国立研究開発法人 産業技術総合研究所:『人間計測ハンドブック』

防災指針データ
内閣府:防災基本計画・首都直下地震対策要綱(発災後72時間自活指針)
総務省消防庁:蓄電池設備火災予防安全基準基準資料

タイトルとURLをコピーしました